高齢者の便秘解消は難しい

高齢者ほど便秘になるの?高齢者の便秘の解消は難しい!!

高齢者と呼ばれる年齢になると、身体の能力の低下は否めません。内臓機能の低下、運動能力の低下、視力・聴力などの低下。どんどん低下していく傾向になります。このような低下が原因で高齢者の多くの人が便秘に悩んでいます。

まず、内臓機能の低下です。胃で消化されて、身体に栄養が吸収され、便となり排便する為に腸に運ばれるわけですが、腸内環境や蠕動運動など、腸の状態が良くなければ便を出す事は困難になります。腸の前に、胃も状態が悪いとなると更に深刻です。

次に運動能力の低下です。特に腹筋の筋力が低下すると、腸の蠕動運動を行う際の筋肉がなく、腸を元気に動かす事ができません。いつまでも元気に走っているお年寄りの方もいらっしゃいますが、だんだん動けなくなってしまう方も多いでしょう。運動不足と高齢者の方に言うのは失礼かもしれませんが、動く量が若い頃よりも遥かに少なくなってしまうので、筋力の低下が心配です。

高齢になると、ボケとまでは言えないですが、神経にも症状が出てきます。反応が鈍くなったり、気が付かない事が増えたり、忘れてしまったり。便意がある事に気が付かなかったり、忘れてしまったりして、便を出すチャンスを逃してしまう人が多いようです。便意を感じた時に便を出さないと、便秘になる確率は上がる一方です。

また、高齢になるほどに、病気など身体の異常が増えていきます。病院に行って薬を処方される事が増えます。特に異常のないような人でも、薬を飲んでいないと不安で仕方のないような人も多いようです。高齢者は何種類もの薬を飲み合わせる事も多いです。薬の組み合わせによって、便秘になってしまう可能性が出てきます。

お年寄りの多くの方が処方されている薬の1つに利尿剤があります。これは尿を出す為の薬です。つまり、水分を出す薬です。お年寄りは、若い人のようにカブカブと水分を飲む事も少ないでしょうし、尿を出す事も大切なのですが、この薬を飲んでいる為に、便の水分までも減らしてしまう可能性があります。便の水分が少なくなると、硬い便になってしまい、便秘になりやすくなります。

食べる量が減ってしまうのも原因です。食べる事によって便は作られます。便を出すには、新しい便が必要です。また、食べるという行為が腸を刺激し、腸が働き出す合図になりますので、少量だけしか食べないような人は便秘になる心配があります。

このように、お年寄りには便秘になってしまう可能性になる原因がたくさんあります。便秘を解消するには、便秘になった原因を解消するのが1番良いのですが、お年寄りの場合、原因を解消させるのが難しいです。

というのも、食物繊維などをたくさん取る事で便秘の解消を期待できますが、そもそも、そんなに食べれない高齢者に「食べろ!」と言っても無理でしょう。筋力が低下しているからと「運動をしろ!」と言っても難しいです。「薬を飲むな!」と言うわけにもいきません。特に足を弱めてしまって歩けないような人、寝たきりになってしまった人、入院・退院を繰り返しているような人には無理難題だと思います。

高齢者の場合、個人個人に合わせて、できる限りでの食事や運動で、今以上に低下しないように気を付ける事くらいしかできません。それすらできない人も多いでしょう。無理になにかをさせるよりも、病院で医者に相談して、薬を調節してもらうなどする方が良いかもしれません。