蠕動運動について

便意は蠕動運動による大脳からの大切な命令・・無視すると危険です

トイレに行きたくなるには、便意を感じた時ですね。しかし、便意を感じたからといって、いつでもどこでもすぐにトイレに向かえるとは限りません。外出先でトイレが近くになかったり、出かける直前で時間がなかったりと、便意を我慢しなければならない場面は意外に多いものです。さらに女性においては、恥ずかしくてなかなか外出先ではトイレに行けない方もいらっしゃいます。

しかし、こうしてせっかく感じた便意を我慢していると、やがて便意を感じなくなってしまい、慢性の便秘に陥ってしまいます。女性に多い直腸性便秘です。お尻の筋肉組織は、内肛門括約筋と外肛門括約筋がありますが、自分の意志ではコントロール出来ない内肛門括約筋と違って、外肛門括約筋はコントロール可能なため、排便は我慢出来てしまうからです。

では、便意がどのように起こるかというと、まず食べ物が胃に入ると、胃が刺激されて大腸に信号を送り、すると今度は大腸が伸縮し、便を直腸へ送ります。すると大脳に排便をしなさいと命令が送られ、便意を感じるのです。つまり、食べ物が入ることによって胃・結腸反射が起きて、さらに腸の蠕動運動によって便意が起きているのです。

こうして起きる便意を、我慢して無視し続けると、大脳に命令が送られなくなってしまい、直腸反応が起きなくなってしまいます。すると便意を感じなくなってしまい、便秘になるわけです。

ちなみに便意が起きた時に波があるのを感じたことはありませんか。下痢の時などに感じるこの便意の波は、大体20分のサイクルであるとされていて、ストレスなどで過敏性腸症候群の方にとっては非常に困るものでもありますね。この便意のサイクルももちろん腸の蠕動運動によるものです。

また、余談ですが、本屋さんや図書館に行くと便意をもよおすという話を耳にすることがありますね。これは、本当でしょうか。紙やインクに匂いが原因であるとか、本を読むことでリラックスするためであるとか言われていますが、はっきりした根拠はありません。ただ、これだけよく言われるということは、蠕動運動に影響するような物質が何かあるのかもしれませんし、ただ単に条件反射的なものかもしれませんね。

話はそれましたが、とにかく便意を感じること、そして便意を感じたらなるべく逆らわずにトイレに行くことが大切であり、腸に長時間便を溜めることは避けましょう。有毒物質を発生させ、血液を通じて身体中を巡ることになってしまいます。肌荒れ、頭痛などの原因にもなってしまうのです。朝食をきちんと摂り、時間に余裕を持って早起きすることで、毎朝のトイレタイムを確保し、便秘を解消しましょう。