悪玉菌の便秘への影響

大腸には毒がある!?悪玉菌の増殖による有毒物質の悪影響とは

大腸の毒というものをご存知でしょうか。腸内細菌である悪玉菌が発生させる有毒物質の事です。この毒は、腸から血液を通して全身に回ります。そして肌荒れや肩こり、頭痛などを引き起こすやっかいなものなのです。では、この毒はどのように発生するのでしょうか。

まず、人間の腸には常に莫大な種類と数の腸内細菌があり、善玉菌と悪玉菌に分かれます。善玉菌というのは、ビフィズス菌や乳酸菌の名で良く知られる通り、腸内を酸性に保ち、外からの有害物質を抑制し、免疫力を高めてくれる頼もしい味方です。健康な腸では悪玉菌を抑制して優位に立っているため、便も正常な状態です。

しかし、野菜不足で肉中心の食事を続けていると、食物繊維が足りず、たんぱく質や脂質を好む悪玉菌がどんどん増殖してしまいます。すると善玉菌より優位に立ってしまい、様々な弊害が生じてくるのです。まず、大腸菌・ウェルシュ菌・ブドウ球菌などに代表される悪玉菌は、たんぱく質を分解して硫化水素・フェノール・アンモニアなどの有毒物質を作り出します。こうした有毒物質は、腸内をアルカリ性にして、免疫力も低下させてしまいます。

悪玉菌によって腸の活動が弱まると、便が腸内に長く溜まり、さらにその溜まった便をエサに悪玉菌が増殖するという、悪循環に陥ってしまうのです。この悪玉菌の増殖によって便秘や下痢を引き起こすのですが、便秘になると毒素が溜まるのはもちろんのこと、下痢になっても毒を含んだ便は溜まったままになります。こうした便の腐敗が進むと、毒はどんどん体内に流れ、さらに腸内において発がん物質となる場合もあります。大腸の毒は決して侮れないというわけです。

付け加えると、この毒は、意外なことにストレスによって発生することも多いのです。ストレスによって自律神経が乱れると、胃酸の分泌が低下します。すると、食物の細菌の殺菌が不十分なまま腸へ運ばれます。つまり悪玉菌が退治できない状態で腸に到達するため、腸内の悪玉菌が増えてしまうのです。

こうした悪玉菌による毒の発生は、前途の通り、全身に影響を及ぼし、生活習慣病の元となる油断ならないものです。普段から野菜中心の食事を心掛け、生活習慣を改善して、腸内細菌のバランスを整えるとともに、環境改善によって、ストレスの軽減をすることも大切なのです。